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津江孝夫氏
Words to Live by
By Judit Kawaguchi
Translator: Kodo Miyaoka
Approved By Takao Tsue


津江孝夫さん80歳は、十日戎祭りで有名な今宮戎神社(大阪市)の神主であり、現在はその名誉宮司職に就かれています。十日戎祭りは毎年1月に催され、三日間に渡り100万人を超える大勢の人が訪れています。伝えによると、今宮戎神社は紀元後600年に聖徳太子によって建てられ、津江さんのご先祖の方々も過去800年もの間、この神社で神主として従事されていたと記録に残っています。最近では、ご子息の明宏さんが、この神社の19代目の宮司に就任され、太陽の女神である天照大神を始め、鯛を抱きかかえた商売の神である戎様など、その他3人の神に御勤めされています。
今宮戎神社サイトへ

神道は自然を尊び、自然の壮大な力を受け入れています。日本は世界で最も地震が多い国であり、また、台風も多いことから、我々日本人は自然を征服することは絶対にできないと分かっていますし、何よりも、自然を征服したいとすら考えていないのです。

神や女神に何かを願い続けることが良いことです。だからこそ神や女神が存在するのです。山々、動物たち、木々や草草など生きとし生けるものの中に神聖な神が宿っていて、優しく私たちを助け、守ってくれているのです。

日本は最も開放的な国であると言えます。我々日本人はありとあらゆる種類の価値観を許容し、あらゆる宗教や思想を尊敬し受け入れています。例えば、赤ちゃんが生まれた時には多くの両親は幼児を神社に詣でて幸せを祈願します。大勢の人がキリストの教会で挙式をあげる一方で、葬儀は仏教の寺院で執り行なっています。

宗教は文字通りの意味であるとは限りません。
神道では、「八百よろず」という言葉があり、八百万の神や女神が存在しているという意味ですが、それは単なる表現上のことであって、実際はもっと多くの神々が存在しているかも知れないのです。

祭事は自然、地域社会や先祖に対する我々の感謝の意を表したものです。いかに忙しくても、できるだけ多くの祭事に参加することが大切です。

事業は決して政治と関係すべきではありません。歴史的に見て、大阪は日本における商業の中心地であり、500年前でさえ、日本各地から商品が大阪に運ばれ、各都道府県別に巨大倉庫に保管されました。大阪は裕福であり、当時の商人は政治に関係していたことで、事業が良い影響を受けることはありませんでした。

生徒の体が小さいからといって、先生が見下したように話をしてはいけません。
先生は学校で楽しく教えようということに重点を置いていますが、実際に先生が行っていることは芸人のように振舞っているだけで、実際のところ、生徒の学習は遅れているという悲しい現実があります。

必要以上のものを無理に買う必要はありません。
大阪市は市税を使って多くの芸術品を購入しましたが、美術館に貯蔵するのでなく、倉庫内に無意味に埃をかぶせ眠らせているだけです。

どんな事業活動でも、ゴールは人の役に立つことだと思います。
あなたが人に貢献したいという純粋な気持ちがあれば、その気持ちから、あなたは一生懸命働き、大勢の人からのサポートを受けることとなり、その事業は実現します。

完全な一致というものはありません。
自分自身をより高めようとする気持ちで、お互い信頼し合って結婚したことで、家内と私は58年間、幸せな結婚生活を送っており、3人の子供と6人の孫に恵まれています。

市街地は破壊されたが、私は3度生き延びた。第二次世界大戦が終戦を迎える頃、私は東京にいましたが、アメリカ合衆国が夜、東京に爆弾を投じました。巨大な爆風に全てが飲み込まれましたが、私は何とか無事でいることができました。私は大阪に向かい、名古屋を過ぎるころ、爆撃がありましたが、また逃れることができ、大阪に到着した時、またもやアメリカ合衆国の爆撃がありました。一連の爆撃は原子爆弾よりも多大な被害をもたらしました。市街は崩壊し、人々は焼け焦げて灰と化しました。そして私は日本が戦争に負けたことを知りました。

日本人は指導者の育成の方法を忘れてしまったのです。第二次世界大戦前、日本は金のためでなく、国のために働くエリートを育成するための特別学校がありましたが、終戦後、エリートが育つことが、いわゆる「平和主義国家」において、社会的に反することであるとの考えから、その類の学校は全て閉校となりました。

日本再建のため、我々日本人は教育者を教育する必要があります。我々は道徳心を持ち、職業に対するプロとしての誇りを持った先生を育成する必要があります。

一つの小さな失敗でも、修復させるのには時間がかかります。日本国憲法は1945年にアメリカ総本部の25人の軍事司令官によって、およそ1週間かけて作られましたが、50年もの間、この事実が公にされることすら禁じられていました。我々が具体的な手段を講じて、憲法を変えるにはどのくらいの時間が必要となるか。恐らく、50年、100年の時間を要するでしょう。

神道は個人でなく、グループに焦点を当てて、重んじています。祭事において、私たちは生命と自然を祝い、収穫と豊年に対する希望を皆で分かち合います。誰も神や私から個人的問題に対するアドバイスを期待しているのではありません。

幼児的なかわいらしさを強調する傾向は良い結果をもたらしません。
今日では、大人の日本人ですら、かわいいという概念に取り付かれていますが、私たちの精神にとって、本当に必要なことは偉大な芸術や芸術に関する知的な対話です。

神道は人々に平等な機会を提供してくれます。多くの女神が存在するように、当然、女性も神道の神主になることができます。

日本人は多面的にあらゆる物事を考えることができます。日本の庭師は一つの木に最適な場所を見つけ出すのにさえ時間をかけて行います。それは、多面的にその木の美しさを考え、その場所における他との関係をも深く考慮するからです。

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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/08/11 22:51】 | Words to Live By和訳(J) | トラックバック(1) | コメント(0)
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